[2019年1月11日着手]
看視カメラの昼と夜の違いを、解消/緩和出来ないか?
其の一[1/11]、其の二[1/13]、其の三[1/15]、其の四[1/17]
其の五[2/3]、其の六[2/7]、其の七[4/11]、其の八[4/19]
...其の九[4/23]、其の十[4/27]、其十一[4/29]、其十二[5/3]
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其の一 [1月11日」
先日来、“訪湯”予定の当地の天候が気になっていたので、「十津川村役場前」のライブカメラ映像を拝借して、(当苑の)看視カメラ系映像群の一角に映して、降雨/降雪の有無や交通量などを見ていた。(図1の右下)
そちらの方は、昼夜共に、鮮明な映像なので感心していたのだが、一方、当苑の看視系の“質の悪さ”が際立った。
感度などを夜景に合せると、昼間は白く飛んでしまう!(図2<クリック>)
これらは、手動で何とかすれば、何とか為るが、出来れば自動化、少なくとも半自動化にしたい!
だが、持てるプログラミング技術を総動員しても、今は、上手く出来ず。
まぁ、焦って諦めることでもないから、長期戦で攻略しようか、と考えている。今回は、その前哨戦。
尚、使用マシンは、Win7を組み込んだFMV-BIBLO NF/D70だ。
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+++ 手動調整 +++
“Web/USBカメラ”は、元々室内用としてしか考えていないようで、“極端に光度/照度の違う景色”に対しては、“(自動的な)適応能力”は極めて低い。(まぁ、それを承知で使用しているのだが。苦笑)
ただ、一部のカメラ(例えば、Microsoft LifeCam HD-3000、Logicool Webcam 600、HD Webcam C510など)は、無理に“超高感度”に設定してやれば、かなり低照度の風景でも映し出すことが出来るようだ。(図1参照)
この“設定”は手動で、カメラ毎に(異種群であれば)個別に、リアルタイムで行えるが、その「設定用メニュー」が、甚だ気に食わないのである!
それに、カメラ全部を異種にしておかないと、個別設定が出来ないという不具合もある。
各カメラを個別に設定するには、“「AMCAP」メニュー”と、それの[Options]下の[Video Captuer Filter]で呼び出した“Logicoolカメラ専用設定メニュー”の両方を起動するのだが、どれも、画面全体を覆い尽くすほどの大きさで、しかも(移動させておいても)毎回元と同じ位置/場所に出現する?!...邪魔だ!(図3、図4<クリック>)
それに、朝・夜2回だけの調節も、結構面倒!
これを出来れば自動化したいなぁ!というのが、目下の願望。
+++ EWCLIB,ESPLIB利用 +++
先に、再発掘したEWCLIB,ESPLIBを利用させて頂いて、これで示されている[各種設定の変更を行う例]を少し改変して、「カメラ特性を個別に設定するプログラム」を作成してみた。(図5)
これだと、同種のLogicool製カメラが複数台あっても、それぞれ個別に設定することが出来る(ようだ)。
更に、メニューの冗長部を削って、“縮小・簡素化メニュー”が出せるよう改良した。(図6<クリック> 仮称「UCamE.exe」)
[MainMenu]は省略して、[Save/END]、[終了]ボタンで終了させるようにしてある。
このプログラムが上手く行けば、「屋外看視系」の全部のカメラを同一種にしても使えそうだが、“表があれば、裏もある”(?)で、どうも、リアルタイムでの画面設定(“映像更新”と“設定変更操作”の並列動作になる)が出来ないらしいのだ。
別のプログラムで“オープン中”のカメラを、このプログラムで(更に)“オープン”しようとすると、エラーになる。
このEWCLIB、ESPLIBでは、“リアルタイム変更”は無理なのかな?
しかし、「AMCAP」+「Logicool専用」では、リアルタイム/同時並行実行が出来るのだから、何か方法はあるはず。
こんなのも、[DirectShow]が使えれば、解決出来るらしいが、其処までは力及ばず。
拙いことに、一旦この「UCamE.exe」で値を設定しておいても、後で看視用プログラム「UCam10.exe」を起動すると違った値に変化している値もあるようだし、それに同じ窓で、カメラを幾度も開け閉め(Open/Close)していると、エラー(“応答なし”)が発生するようなので、「UCamE.exe」はこのままでは“屋外看視系”用としては使い物にならない。
各値における“自動(AUTO)”、“手動(MANUAL)”の意味・実態が、(悔しいが)まだ良く分からないので、それへの対処が上手く出来ていない。
解決の道は遠いが、極力、簡便な方法で間に合わせられないか?を模索中。
独り言:こんなスムーズに進めない/進まないことをだらだら記録してどうするのだ?と自分でも思うが、これは、どうも“山歩き”の際の“藪漕ぎ”に似ているのではないかとも思う。ちゃんとした舗装道路を歩いたり、踏み固められた山道を辿ったり、有るか無きかの獣道を追ったりする様々な歩き方があるが、私は、往々にして冒険気分で藪の中を突き抜けることが多いし、それが好きだ。尤も、幾ら進んでも目的場所に届かず、止む無く元の道まで引き返すことも少なくないが。
其の二 [1月13日]
看視系の“各画面の明るさ”の調整を、出来れば自動化、あるいは半自動化したい。
これまで使って来た「UCam10.exe」では、如何ともし難いので、新たに、小ちゃな「UCamE.exe」(Win32アプリ)を作ったが、これは未だ不完全。
でも、更に知見を得たいので、「UCam10.exe」に組み込んで改造し、それを「UCam11.exe」として、色々実験中。(図11)
「UCamE.exe」を組み込むといっても、“呼び出しの箇所”だけで、プログラム自体は独立させてある。(図12<クリック>)
これは、詳しく書けば長い話になるが...利用させて貰うライブラリ「EWCLB」、「ESPLIB」が「UCam10/11.exe」の土台である“Win32フォーム・アプリ”には、馴染まない為で、止む無く/泣く々々“別プログラム”にしてあるってわけ。
その為、映像確認用の窓も“独立式”だし、窓内映像を見ながらの“リアルタイム調整&確認”も難しいという苦しさ/悲しさがある。
色々試行錯誤しながら、次の一手を考え中。
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+++ 調整メニュー&トラブル +++
未だ、十分に分析と対策が出来ていないのだが、操作中に「UCamE.exe」が、(ウンともスンとも云わない)(応答なし)になってしまうことが頻発。(図14<クリック>)
しかも、その発生がランダムで、7、8回の操作後に起きたり、1回で起きてしまったりする。
この“応答なし”を解除するには、一旦「UCam11.exe」を終了・再起動すれば直る時もあれば、PC電源を切って再起動させないと直らない時もあるから、なかなか厄介なのだ。
そうした状況ながら、どの“調整項目”が必要かを調べようとしている。
出来れば、“項目数”は最小限にしたいと思っているのだが...
カメラのドライバ付属の「(Logicool製)調整メニュー」(図13)には、
++RightLight(自動?)
+露出(Exposure)
+ゲイン(Gain)[自動]
+明るさ(Brightness)
+色の強さ(Saturation)
+白バランス(WhiteBalance)[自動]
などがあるが、「EWCLIB」を使えば、「RightLight」を除いて、一応全項目に対応は出来るようだ。
ところが、実際には、これだけでは済まないらしい。
例えば、「(Logicool製)調整メニュー」では、「ゲイン」を[自動]に設定すると、「露出」まで勝手/自動的に変わってしまう。
それに伴って、“映像の明るさ”が変わるので、「明るさ」の方も手動で再調節しなければならなくなる。
なので、「UCamE.exe」でちゃんと調節したつもりでも、看視映像の方では、期待通りになっていないことが多い。
つまり、これらの「設定値」と[自動]の“相互の組み合わせ関係図式”とでもいうべきモノを作成しないといけないのかもしれない。(ヤレヤレ)
その“調整メニュー”だが、目で見る時はアナログ的な“バー”が具合が良いが、自動化する場合は“数値”だけが必要なので、そのことも頭に入れておかねばならないが。。。
そうだ!もしかしたら、「(Logicool製)調整メニュー」で設定した状態を“数値化”して、それを、「UCamE.exe」で、自動的に、漏れ無く記録&再生出来るようにすれば、簡単・スムーズに行くかもしれない(!!(電球)!!)
次は、それを検討してみよう。
其の三 [1月15日]
「EWCLIB」には、カメラの“設定値群”を一括して、ファイル化したり、其処から読み込んだり出来る下記のような二つの機能/関数があるので、それを使って、「UCamE.exe」でそれが出来るようにしてみた。(図22は、その一部分)
int EWC_SaveProperty(int num, char *filename=NULL);
int EWC_LoadProperty(int num, char *filename=NULL);
それを働かせて、採取した結果、カメラ1番目の「Mirosoft Lifecam HD-3000」の“設定値”の変化は、至極単純で、昼は「BRIGHTNESS」を絞り、夜はそれを上げれば良さそうなことが分かった。(図21 尚、この図/表では、小数点以下2桁目以降の数字は、図で削ってある)
ところが、このカメラでは、それで“昼”と“夜”の切替が上手く行きそうだが、他のカメラ(殆どがLogicool製)の場合は、そう素直には応じてくれなかった。
ドライバ(ソフトウェア)側だけでなく、カメラ(ファームウェア)側でも、かなりの細工がしてあるようで、個別の[AUTO]モードでも、各要素の“複雑な組み合わせ”にしてあるのではないか?と思える状況だった。
もし、以前のように、手動で一項目ずつ値を調節していたら、何時まで経っても収束させられないだろう。
やはり、(今、これからやろうとしている)“一括変更方式”の方が、上手く行きそうな気がする。
が、改良版「UCamE.exe」で、データは取れるようになって来たが、それらの値は未だ怪しい。
再現性良く元の“昼”と“夜”の状態に「復旧」することが出来ていない。
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+++ 問題点:“応答なし”? +++
この「UCamE.exe」の問題点は、データ採取中に勝手に“応答なし”になることだ。
これは、Web/USBカメラからの応答信号が、(タイミングのミスマッチか?)上手く掴み取れていない時に起きるようだが、これが起きると、“データ採取”は、やり直し!
一旦プログラムを強制終了して、USBプラグを抜いて再挿入するしか手は無い。
「確認用映像」として、(320x240)での取り込み(図24<クリック>)にしているが、試しに、データ取り込み量の少ない画面(160x120)でやってみたが、やはり途中で止まってしまうこともあって、これも駄目。(図23)
しかし、一応は、全データの採取は出来て、カメラ毎の「保存ファイル」を作ることは出来ている。
でも、カメラ毎に「復旧」の様子はバランバラン?(つまり上手く行ってないってこと。苦笑)
これは、屋外系カメラは全部異種なのに、同じ“対応・処置の仕方”でやれるのか?って疑問・課題もある。
+++ 個別設定が可能! +++
Logicool製カメラの内旧型のもの、例えば、C210やC270などは、同じUSB系内では、一番最後に認識されたカメラしか個別設定は出来ないはずなのだが、この「UCamE.exe」だと、一応、全カメラで個別に設定変更が出来るようだ。
現在、室内系では、C210が3台、C270が2台、C310が1台の組み合わせの系にしてある。(図25)
これまでは、“「AMCAP」メニュー”と、それの[Options]で呼び出した“Logicoolカメラ専用設定メニュー”の両方を起動しても、3番目のC210、4番目のC310、6番目のC270だけしか、個別設定が出来なかった。
ところが、この「UCamE.exe」では、何番目のカメラでも、変更設定が可能で、例えば1番目のカメラC210の明るさを最大にした場合/例でも、(他のカメラに影響を与えずに)ちゃんと変更出来ていた。(図26<クリック>)
因みに、現在の屋外看視系は、同種のカメラが2個以上有ると個別の変更が難しかったので、それを可能にするために、わざわざ“異種カメラ群の系”にしたのだが、「UCamE.exe」がちゃんと働き出せば、屋外系カメラも、(必要なら全部を)特性の良いカメラに揃えてしまうことも可能だな。
もう少し、カメラ毎、個別に特性を見て行こうと思っている。
其の四 [1月17日]
個別に、「明るさ」を自動設定してやろうと頑張ってみたが、採取したデータはおろか、(テキストファイル形式なので)手書きで無理矢理設定した値を使っても、応じてくれないカメラ(C510)があって、全体として上手く行かず。(図31)
改めて調べてみると、多くのカメラ群は、暗いところでは、まったく役に立たないが、一方街灯下の夜景がそこそこ見えて、夜間使えそうなカメラが、あるにはある。
でも、今のところ、2種しかない。(Webcam 300とHD C510 )
その高感度型HD C510の方は、高感度である代償としてなのか、困った特性があって、[自動]が切ってあるにも拘らず、感度調整に[自動]が働くらしく、「UCamE.exe」では、素直に設定が出来ない。
幾ら、こちらの指定値を書き込んでも、無視されてしまう。
試しに、Bright=50%、Gain=50%、Exposure=50%を書き込んでみたが、元のExposure=100%のままだ。
なので、“白飛び”は解消出来ず。(図31)
“Logicool製専用設定メニュー”、その状態を確認すると、やはり露出=100%状態だ。(図32<クリック>)
ただ、“Logicool製専用設定メニュー”を使えば、その値の変更は簡単に出来る!
悔しいが、「UCamE.exe」では手が届かない“隔靴掻痒”状態!
つまり、「EWCLIB」、「ESPLIB」の及ばないところなのだろう。
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+++ 方針変更 +++
“明るさ制御の自動化”を考えたのは、「EWCLIB」、「ESPLIB」が使えるように思えたからだ。
でも、これで夜間も使用可能な機種が、自在にコントロールが出来ないのであれば、意味が無い。
こうなったら、方針変更で、“自動化”(のプログラム作成)は当面中止!...2カメラだけを、手動で調整することにしよう!
“自動化”の方は、カメラの直接制御が出来るライブラリなどがあれば、また試してみたいので、今後の課題として置く。
しかし、明るい昼光下と夜間の街灯下の両方の風景に(自動で)対応出来るような(手軽な)USB/Webカメラって、あるのかなぁ?と、そちらの方にも好奇心が湧いている。
その後=其の五 [2月3日]
+++ 汎用ドライバの可能性 +++
上記「其の四]で経験したように、折角「UCamE.exe」で“明るさ設定”をしても、再起動後にLogicoolドライバで上書きされてしまうので、そのドライバでの上書き/後重ねをさせない方法を考えた。
それは、以前、Logicool専用ドライバを組み込む前に、Win7が「汎用USBドライバ」を組み込んでいたのに気が付いていたから。(図51)
その後で、正式(?)なLogicool製ドライバなどを組み込んでいたのだ。(図52<クリック>)
改めて、Logicool製ドライバを削ろうとしたが、駄目だった。
(レジストリの中まで触ってみたが、消すのは至難!)
そこで、Win7を組み込んだ後の(専用ドライバ無しの)バージン・マシン(Lavie LL750/R)を使って、試してみることにした。
(主な用途を、SDR対応にしようとしていたが、それは一旦中断して)
+++ UCamEだけで変更は可能か? +++
「UCam11.exe(UCam10.exe改)」を起動する前に、「UCamE.exe」で各窓/カメラの明るさを変えてから、「UCam10.exe」を起動すると...(図53)
これまでは、Logicool専用ドライバが働いていたが、今回はそれが無いはずだが、果たして?...結果は?
上手くいったようだ、(そうした外部要因に影響されずに、)「UCamE.exe」で設定した状態がそのまま残っていた!(図54<クリック>)
...ふむ、この方法(「汎用USBドライバ」+「UCamE.exe」だけ)なら、もしかしたら、上手く行くかもしれない。
屋外カメラ群ではどうなるかは、未だ分からないが、「UCamE.exe」だけで、全カメラの明るさ制御が出来るなら、“時刻”との組み合わなども、試してみたい。
其の六 [2月7日]
+++ PCを替えて +++
先に、“汎用USBカメラ用ドライバ”を使った場合、個別設定は可能かどうかを、「VAIO PCG-7D1N」で調べたが、結果は“ドライバの性能・機能”が不適らしく、屋外カメラ4台までしか使えないことが分かった。しかも、“画面不整な窓”まで現れた。
そうした不具合が、VAIOマシンの性能上・機能上の問題かもしれないと、改めて、本来の屋外看視用マシン「FMV-BIBLO NF/D70」をクリーンにして(Win7を再インストール)、“汎用USBドライバ”で屋外系の動作を調べてみた。
結果、VAIOマシンと殆ど変わらず、やはり“カメラ最大4台まで”だった。(図61)
また、“画面不整(上下2分割)”も同じだった。(図62<クリック> 右上)
どうやらこれは、“汎用USBドライバ”とそのカメラ(「Webcam 600」)との相性の悪さに起因するらしい。
こんな状態では、「UCamE.exe」で、個々のカメラを自在に設定変更したくても、ちゃんと出来そうにない。
こちらの方にも、“抜け道/突破口”は無さそうだ。
+++ Logicool専用ドライバで試す/に戻す +++
カメラ群のドライバをLogicool専用に替えるために、該社の「Win7用lws251.exe」を組み込んだ。
これで、Logicool製カメラ全部のドライバが、切り替えられた。(図63)
(尚、Microsoft製HD-3000は、Windows Updateで自動的・強制的に更新されていた)
その状態で屋外カメラ群を表示させたら、カメラ6台の映像が素直に表示出来た!(図64<クリック>)
それを見ると、(気のせいか?)HD-3000以外のLogicool製カメラの“映像の鮮明度”が、以前より上がったみたい!?...それが何故かは、不明。
しかし、カメラ個別の“明るさ調節”は、「AMCAP.exe」と「専用設定メニュー」の両方を起動して、手動で行わねばならないという処に逆戻り!
今回も失敗だったが、その内、良案を思い付けば試してみようと思っている。
其の七 [4月11日]
+++ 同種2カメラ並存は不可 +++
同じカメラを2台接続しておいて設定を違えて、切り替えて明るさの違う昼と夜に対応させてみようと考えた。
(同種カメラ2台以上は駄目なのは経験済みだったのだが、)もしかしたら「Webcam C510」辺りなら可能ではないか?と試してみたわけ。(図66<クリック>)
だが、やっぱり、同機種を2台接続すると、接続順が後のカメラだけしか制御出来なかった!
で、その片側を取り外して、次に、「Webcam C510」と「Qcam Fusion」とを並列接続して並走させようと試みた。
しかし、この組み合わせだと、PCが暴走してしまう。数回試みたが、まともに動作させられない。
結局、これらの並列接続・並走は無理だと分かった。
+++ 接続を切り離して/切り替えて使う +++
並走が出来ないので、元の「Webcam C510」に戻すつもりだったが、「Qcam Fusion」の方が視野が広く、画質も良さそうなので、暫くの間こちらの方で看視してみることにした。(図68<クリック>)
ただ、これにしても、極端な明暗差(昼と夜)には対応し切れない点は、「Webcam C510」と同様だが。
「USBプラグ」は「HUB」に接続したままに出来ればいいのだが、それだと上記のようにPCが暴走するので、使わない方のコネクタを抜いて置くことにした。(図67)
(雨風による「USBプラグ」の劣化が気になるが、1週間位は大丈夫だろうから、それまでにどうするかの結論を出そう!)
其の八 [4月19日]
+++ Logicool Orbit/Sphere AF +++
多数台カメラを並走させて、しかも昼夜兼用にしようとしても、なかなか満足出来るような状態には出来ないので、相変わらず四苦八苦。
最低限2台でも、昼夜兼用で使えるようにしたいのだが、それも思わしくない。
高感度「Webcam C510」の方が、夜間は良くても、昼間では幾ら露光・感度を絞っても、明るさで飽和して、画面が白飛びしてしまう。(ダイナミック・レンジが狭いってことだ)
ダイナミック・レンジで思い出して、特性の良さそうだった「Orbit/Sphere AF」を、また取り出して来た。(図70<クリック>)
これに(雨風避け用の)アクリル製金魚鉢(¥108税込み)を被せて、試験的に使ってみた。(図69)
+++ 夜・昼兼用可能 +++
この「Orbit/Sphere AF」だと、夜間も街灯下の風景は良く見えるし、明るい昼間でも白飛びすることは無い。大変結構!(図71、図72<クリック>)
だが、思わぬ伏兵が居た!?...延長ケーブル5m+2mの先の「HUB」に、この「Orbit/Sphere AF」と他の2カメラ(Webcam C210+Webcam 600)を接続したら、映像群がスムーズに読み出せないようだ。
つまり、何処にでも置けたり、どのようなカメラの組み合わせでも良いわけではないってことらしい。また、シコシコと調整して行かねばならないだろうな。(貧乏暇なし!?)
尚、AFの付かない「Orbit/Sphere」も2台あるので、そのカメラも試しておこうと思っていた。
だが、後日、試してみたら、画質や、映像読み出しのスムーズさなどの点で、あまり良くなかったので、これらはまたお蔵入りにした。
其の九 [4月23日]
+++ アクティブ延長ケーブルの活用 +++
「AFナシ」のカメラは駄目だったが、「Orbit/Sphere AF」の方は、昼夜兼用で上手く使えそうなので、これを使うことにし、そして、今までしまい込んでいた「4ポートHUB付きアクティブ延長ケーブル」も使ってみることにした。(図73)
今回、更に「アクティブUSB延長ケーブル」を屋外から引き込む為に、屋根裏へ潜り込んだのはいいが、偶々家人が外出中だったので、作業途中で宅配便が来た時には泡食ったというオマケが付いた。(苦笑)
ケーブルの引き込みも無事に済んで、3台の「Orbit/Sphere AF」カメラを接続して、HUBをポリ袋でカバーして雨露保護用とした。(図74<クリック>)
+++ 複数画面の並走状態 +++
流石に、この「アクティブUSB延長ケーブル」は、“アクティブ”と銘打つだけあって、性能的には良!
15m先(カメラのコード長を含めると、実質約18mほどになるが)のカメラ群からでも、安定した映像信号を得ることが出来るし、「Orbit/Sphere AF」のケーブルの長さ(約3m)を利用すれば、かなり広げた両翼にカメラ群を分散配置出来るので、ほぼ望みの“風景/映像の組み合わせ”が得られる。
(気に入った!ただ、ケーブル途中の「アンプ部」の“半筒カバー”が外れ易いのは頂けないが)
そこで、これまで別PCで試験していたこの「延長ケーブル」を、主看視系に足し込んでみた。
これで、PC(FMV-BIBLO NF/70D)のUSB-3ポートにカメラ10台が繋がった状態になる。
(プログラムUcam11.com的には、満杯状態だ!)
結果、カメラ「Orbit/Sphere AF」で、無調整で夜間風景が表示出来た。(図75)
更に、昼間でも、飽和して白飛びすることはない。(図76<クリック>)
ただ、これらにも、複数の「Orbit/Sphere AF」では、調節が出来るのは順番が最後のものだけという制約がある。
(因みに、その他のカメラ群には、影響なし)
現在は、「Orbit/Sphere AF」を混ぜて6画面で同時表示させているが、夜間は(明るく映る)2画面だけを大きく表示したりして試験中。
この“構成”で暫く運用してみようと思っているが、風景がやや“空/上向き”なので、これをもう少し“下向き”に、楔などで物理的に調節したい。
其の十 [2月27日]
+++ HUB付き延長ケーブルの購入 +++
先日改造した看視系を数日運用してみて、やはり「Orbit/Sphere AF」3個をそれぞれ個別に“輝度調節”をした方がより見易くなりそうだと分かった。
今は、3個共、同じ(「アクティブ延長ケーブル」の)「HUBポート」に繋ぎ込んでいるので、個別に“輝度調整”や“視野・角度調節”が出来ない。(順序最後の1個だけが可能)
現状のままでも、引き込んである別の2組の「5m単純延長ケーブル」+「4ポートHUB」を使えば、切り離し可能な3組構成が出来るのだが、今回は“新しい延長ケーブル+HUB”を試してみたかった。
アクティブ型かどうかは分からなかったのだが、「HUB直結型5m延長ケーブル」(WYVERN製)を見掛けたので、それを買った。(図75 ¥1,680送料込み)
この「HUB付き延長ケーブル」、今までの延長ケーブルよりも特性が良いかどうかは、全く不明だが、何となく映像信号が安定するような気もしているのだが。
兎に角、「ポート部」保護の為、ポリ袋を被せて、天井裏から引き込む準備をした。(図76<クリック>)
+++ 屋根裏側と外挿入口 +++
先回の引き込みでは、旧い(使わなくなっていた)同軸ケーブル(5D-2V)を1本抜いて、隙間を作っておいたので、「アクティブ型延長ケーブル」を通し易かったのだが、今回は通路が狭くなっている上に、「延長ケーブル」の“硬さ”が不十分でフニャフニャだったので、奥まで通すのに、かなり苦労した。(図77、図78<クリック>)
止む無く、百均品「2mmφアルミ線」をセロテープで止めて補強用伴線にして、一緒に押し込んだら、何とか通せた。
今回も、幾度か狭い天井裏に身体を捻じ曲げながら出入りしたのだが、手足を挫いたり、出ている釘に引っ掛けたりすることも無く、無事完了!・・・有り難いことだ♪
(これなら、まだまだ、車の免許返納はしないで良さそう!含笑)
しかし、今回以降は、もし先端の「HUB部」が不良化したら、延長ケーブル全体を取り替えねばならないので、また天井裏往復の難作業を覚悟しないといけないが、ま、気力さえあれば何とかなるだろう!か?(笑)
其十一 [2月29日]
+++ 強風被害 +++
「Orbit/Sphere AF」など3+1台を、各場所において看視状況を見始めた矢先に、突然の強風に煽られて、「Orbit/Sphere AF」1個と「Orbit/Sphere」1台が(設置高所から)落ちてしまった。(図79 エアコン室外機の上に仮置き)
幸い、胴体は固定してあったケーブルで引き止められて、2台とも宙吊りになっていたが、金魚鉢を被せてあった「Orbit/Sphere AF」の方の「頭」が「金魚鉢」諸共(もろとも)地面にまで落ちてしまっていた。(図80<クリック>)
先回、台風が来襲した時にも、「頭」と「金魚鉢」が吹っ飛んでしまったのだが、やはり、単に乗せておくだけの方式では、突風・強風には抗し切れないようだ。
ここはひとつ、このカメラを使う限り、しっかり固定する方法を、真剣に考えないと!いけない?
...とは言っても、置く場所が狭い上に、胴体の丸さ・留め難さもあり、なかなかこれといった良い固定方法を思い付けない。
それに、これらが(屋外看視用として)本当に適材適所かどうか疑わしくなって来た。
+++ 風景の再検討と再方向付け +++
(高感度・広レンジ対応の)「Orbit/Sphere AF」を使った場合でも、夜景で有効なのは、2風景(方向)だけで、しかも、各カメラ毎に夜景の明るさに応じた“感度の微調節”が必要みたい。(図81)
これでは、わざわざ「Orbit/Sphere AF」を使う意味が薄くなる。
現状では、最低限、昼間の明るさで白飛びしないカメラ、例えば「Webcam C510」と同種であって、同一でないモノがもう1台があれば何とかなりそうだが、同じカメラ2台を並べて、それぞれに昼と夜の設定をしておく方策を、再度検討してはどうかな?
それに、今までの「Webcam C510」で、白昼の“白飛び”が避けられなかったのは、ひょっとしたら、このカメラの個性(悪性?)かもしれない。
そこで、暫くの間、2台並べて運用しながら様子を見ようと思う。
其十二 [5月3日]
+++ 専用2カメラ(群)で夜景を +++
(“妥協の産物”だが、)やっと、“2方向の明るい夜景”を見ることが出来るようになった!(図83)
夜対応に設定した「Webcam C510」1台と(風に飛ばされないような場所に置いた)夜対応の「Orbit/Sphere AF」1台を用意して、夜間はこの2台だけで看視するようにした。
現在、看視系に繋いであるカメラ群は8台で、夜間は所定の2台だけを選んで看視し、昼間は他の6台を手動で選び直す。つまり、切替は朝夕1回ずつ手動で行うことになる。(図84<クリック>)
「Webcam C510」が系の中に2台あると、“明るさ調整”は(最後の)1台に限られるから、事前に、「USB延長ケーブル」を差し替えながら、1台ずつ昼・夜対応に調整しておく。
一寸面倒だが、一旦調整しておけば、後はそのままで運用出来る。(はずなんだが)
+++ 6カメラ群による全景 +++
昼間は、“白飛び”しないような設定にして、6台のカメラ群を働かせている。(図85)
これらも、(夏場になり)日射が強烈だと、やはり多少の“感度調節”は必要みたいだが、大方は“固定設定”で間に合うだろうと思う。(間に合って欲しい!苦笑)
念の為に見ると、夜間専用のカメラ(群)を選んだ場合、(窓の位置はあちこちに変化するが)やはり“白飛び”がする。(図86<クリック>)
(「Orbit/Sphere AF」の方は、薄い映像が見えているが、夜景に合せてあると昼景はこんな表示具合になってしまうので、やはり、ダイナミックレンジが足りないってことだろう)
これで、一応昼景・夜景対応が可能になった!...ということにしておこう!
(次に考えているのは、今はバラバラの風景が、スムーズ(?)に繋がるように“窓の配置換え”をすることだが、果たして、上手く出来るかな?)