[二〇一六年九月三日]
iPhone4のバッテリを、入替えた

iPhone4がちゃんと立ち上がらず、“リンゴ・ループ(?)”を繰り返すのは、本体が悪い所為だとばかり思っていたのだが。
ある瞬間に、もしかしたらバッテリ不良の為ではないか!と気が付いた。
そこで、動作中のiPhone4から外したバッテリに入替えたら、動作はバッチリ!(図1)
この不良化バッテリは、入出力部(充放電回路)が可笑しくなって居るのではないか(図2<クリック>)とは思ったのだが、一応廃棄予定に...。
代わりのジャンク・バッテリを、ヤフオクで買った。(総費用¥400送料無料!)
だが、これが膨らんでいて、筐体内に入り切らず。
それで、無理に、あることをしたばっかりに、其処から一連の小事件が発生!(苦笑)
以下は、その顛末記。
昔は、こんな危険な作業は、「良い子は決して真似をしないように!」って注意書きを、よく見掛けたものだ。
だが、私はむしろ、自己責任で積極的にやってみて、「危ない限界」を見極める力を付ける/訓練をするのが肝要だ!と思っている。
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膨らみをバイスで押さえたら

買ったジャンク・バッテリに替えたら、不動化したと思っていたiPhone4が、素直に動き出した!Good!
だが、このバッテリだと裏蓋が閉められないぞ?!
そこで、手で膨らんでいる箇所を押してみたが、かなり硬い。
バイス(万力)ではどうか?と、ゆっくり膨らみを押し潰していたら、バスッ!という音と共に、バッテリの尻端が弾けた!!!(図3)
...やれやれ!内部でショートしてしまったらしい。
予想はしていたものの、これはやり過ぎた!しかも、セルがまだ熱い!
更に、発熱が続くようなら危険が増すので、扇風機の風を当てて冷やすこと数分。
暫くそうしていたら、蓄電量限りで、その発熱も収まったようだ。
発熱が続かなければ、もう“超過熱や爆発の危険”も無いだろう。(図4<クリック>)
(福島原発事故も、発熱を抑え切れなかったために、爆発を起こしてしまったわけだが、上手く発熱・蓄熱を抑えるか、圧力を巧く緩和していれば、あんな大事故にはならなかったはずなんだが、やはり、規模が大きくて想定外の事が起きると、打つ手が限られるし、後手になるんだろうな...ってなことを考えつつ)
しかし、バッテリから漏れ出す電解液の匂いが、臭い!...
入出力部の交換

次に思い付いたのは、“セルを入替えること”、つまり「入出力・充放電制御部」を付け替えるわけだ。
元の不良化バッテリは、この部分だけが不良化しているのではないかと思っていたので、小爆発したセルの「入出力部だけ」をこちらに移せば、充放電不可のセルは、ちゃんと充放電が出来るようになるのではないか?と予想した。
しかし、この作業は、“言うは易く、行いは難し”の諺通りで、細い小基板からシールを剥すのが一苦労!
「小基板」と「バッテリ・セル」とは、2箇所の接続舌をニッパで切り離せばよいだけなんだが...。
(ウッカリして、小細基板を折ったり、線間ショートなどをさせてはいけないという緊張感から汗;汗;)
それに、シールを剥すに従って、電解液の臭気が、酷くなって来た!
ま、切り離しと、再接続半田付けは、何とか上手く行ったようだ。
結果は

バッテリ・セルの入れ替え(というか、入出力部の入替え)で、本体の動作は?・・・
おっ!正常に立ち上がった!入替え成功だ!
尚、このテスト用本体には、購入2個目の「表示の立ち上がり不調品」を使った。(図8<クリック>)
充電も順調だし、放電も...こちらの方は、やや速めの感じはするが、一応順調なようだ。(図7)
素人の手作業としては、セルをバイス(万力)で“無理に押し潰す手”は拙かったが、“入出力・充放電制御部を入替える手”は上手くいった。
その入出力部(の細い小基板)をカバーして留めるのに、通常のセロテープを使って丁寧に留めた。
それで、本体内に、ちゃんと装着出来た。
...だが、Liポリマー・バッテリの改造には、開封による“異臭”という伏兵が待っていた!
臭気対策が仇になった

正常動作しているので、そのiPhone4を、暫く机上において様子を見ていたのだが、どうも、部屋全体に異臭が漂うようになって来た。
他のバッテリの方は、ビニール袋で二重に包んで(図10<クリック>)臭い漏れが無いことは確かめてあるので、やはり、本体からのセルの臭気に違いない。
で、何度もバッテリを取り出して、“セロテープでの封入・臭気留め”を工夫・改善作業をしている内に、出力が出なくなっちゃった!(図9)
その出力欠の原因だが、当初は「端子の半田付け外れ」だったのでそれを補修したが、その後は、原因不明になってしまった。細基板(入出力・充放電制御部)を傷めてしまったのかな?
臭気の方は、セロテープだけで殆ど留められたが、出力が出ないのは“処置無し”だ。
残念ながら、これも廃棄処分にした。
まぁ、正常なバッテリを使えば、本体の方は問題無しと分かったのは収穫だ。(...ということにしておこう!苦笑)