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[150307]

増設用に別ドアホンを、試してみた

前に、MK-1Mと一緒に買ったビデオ・ドアホンTDF-Mは、電源部不良だったが、別電源を使えば働かせられるし、また、子機同士(MK-DS/ATDF-W)を入れ替えても、正常に使えることも分かった。多分、信号系が同じなのだろう。(図2<クリック>
先回、AIPHONE MK-1Mジャンク用に「トリガ回路」を作ったのだが、これを利用して、TDF-Mの方を増設用親機に出来ないかと考えた。(図1 異種接ぎ木のようなものだが)

実験の結果、可能であることは分かったのだが、組み合わせた場合、電源がACアダプタの12V(1A)では、電圧不足になる感じ。
そこで、本来の内蔵電源電圧ではどうだろうか?と、「電源部」の修復を再度試みたのだが、油断してパーツ(特に、ツェナー・ダイオード)を幾つも壊してしまった。

電源部の“回路図起し”だけは出来たのだが、残念ながら、回路の意味が理解が出来ていない上に、電源部の修復も未完。orz (こうなったら、強引にでも、別の15V電源を作って組み込んで試すかな?)
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主基板の裏表
主基板は、コスト低減の為か、片面(パターン)ベーク基板で、配線を繋ぐためのジャンパー線が其処此処に見える。(図3)

基板表面で目に付くのは、左側の「アナログ系回路」で、やたら電解コンデンサが並んでいること。
だが、此処には特に問題無し!

問題は、上部の「放熱用アルミ囲いのある電源部」だが、上部左側の高圧部(100V AC & DC部)は、正常にDC出力(約140Vほど)が出ていた。

基板裏面は、結構シンプル(?)で、左側に「電話用IC(MC34118)」と右側に「制御用マイコン(MB89191A)」が載っている。(図4<クリック>

電源部は下側だが、問題は“下右寄りの箇所”だ!

パターン切れ&破裂事故
実は、回路の動作状態を調べるのに、オシロのプローブで各箇所を当たっていたら、突然パシッ!と音がして、ツェナー・ダイオード2個(ZD1,ZD2)が破裂してしまった!?(図6<クリック>
気を付けたつもりだったが、どうやら、高圧トランジスタのコレクタ(約DC140V)とベース間(ツェナーの接続箇所)をショートさせてしまったらしい。(とほほ!)

仕方なく、壊れたツェナーを外して、その辺りをルーペで確認していると、思わぬ不具合=銅パターンに切れ目が見付かった!(図5)
この付近は一番温度サイクルが大きい所で、基板自体の伸縮も激しいだろうし、銅箔も薄そうだから、起こり得る事故・不良化だな!と思った。

...しかし、自分のミスでツェナーを破裂させてしまったのは悔しい!...オマケに、代替品を付けるにしても、これらの特性が分からない!...ZD1の表記は「222」、ZD2は「622」だったのだが、意味不明?

補修&電源回路図
止む無く、回路を読み出して、それで判断出来るかどうか調べてみることにした。
尚、“断線した箇所”は、両側を磨いて半田付けをして導通させておいた。

ルーペ片手に、読み取った回路図が図8<クリック>
それから考えて、ZD1は約2V、ZD2は約6Vではないかと想像。
そこで、代用品として、ZD1:約2Vの緑色ダイオード、とZD2:約6.3Vのツェナーを入れてみた。(図7)
最初は上手くいった!...約8Vの出力が出たのを確認した!(下述↓)

ところが、ツェナーZD2を13V型(RD13A)に代えたら、出力が出なくなった???

...もしかして、繋ぎ方を間違えたのかな?
...その後、色々実験をしていると、ZD3が過負荷で熱くなっていたり、ショート状態になったりして、2個ばかり壊してしまった。(やれやれ!)
...結局、それ以降は、必要な自励発振も見られず、出力電圧も出なくなった...原因不明!
基板の上も汚れて来たので、もう、この電源回路の修復は諦めた

途中経過
修復作業の開始時には、ちゃんと出力(約8V)が出ていた!(図9)
なので、単純に、ZD1,ZD2の電圧加算値8V=2V+6Vだと思って、13Vツェナーに付け替えたのだが...出力が出なくなった!
(回路を十分理解もせずに、適当に付け替えたのが裏目に出たかな?)

尚、MK-1MTDF-Mを並列接続している時のA1-A2端子間の電圧変化は、図10<クリック>のようで、あまり綺麗な波形ではないが、これでも一応、親機群は反応している。

(玄関用)子機に関しては、子・親の一対では問題無く相互の入れ替えが出来るが、増設親機を付けた場合には、3台それぞれの子機で様子が異なる。
3台の子機、TDF-W、MK-DA、MK-DS/Aの内、偶々かもしれないが一番調子が良かったのはMK-DS/Aだった。
他は、上手く同報が出来ない場合が多かった。

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