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[150313]
ドアホン用トリガ回路を、作った
AIPHON MK-1Mという親機を2台並列接続した構成で、増設側を有効に働かせるための補助回路=「トリガ回路」を作ってみた。
回路は簡単でパーツも5個と少ないが、思ったより上手く働きそうだ。(図2<クリック>)
この回路を、増設側MK-1Mに付ければ、「増設専用親機」のMK-1Hを使わなくても、1階と2階のどちらからでも子機からの“呼出し受け”と“通話”が出来るはずだ!(図1)
親機を増設する際に、わざわざ品薄のMK-1Hを探さなくて済む。
ただ、今は(増設用)親機が動作不良(偶に正常動作をする)なので、安定性・信頼性が無く、未だ実地テストが出来ないのが、歯痒い!
この動作不良ジャンクは、不良箇所が分からず修復が難しそうなので、当分の間は“待機”させておくつもり。
その代わりに、別のアイデアを試そうと思っている。
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トリガ回路
先回、試しに、親機2台を“単純並列接続”してみたけど、子機から呼び出しに両方が反応する時もあるし、片側だけしか反応しない場合もあって、“同報不可=使い物にならず!”だった。
で、今回は、増設親機を、主親機と同格ではなく、従属的に働かせることを考えた。
子機からの「押しボタン信号」で直接起動させず、その信号で起動した主親機の大きな「電圧変化」を増設親機の「起動信号=トリガ」に変換&利用して、間接的に起動させるようにしてみた。
起動時の端子電圧を見ると、以下のように変化している。(図4<クリック>)
1:子機の“ボタン押し”で、約100mSの間、中間電位約8Vから5Vに下がる。
2:主親機が、それに感応して起動し、高い電圧約18Vを出す。
3:その電圧で、子機・親機のビデオ回路などを働かせる。
この「トリガ回路」(図3)には、次のような働きをさせる。
4:主親機の出す(約5Vから約18Vまでの)大きな+電圧変化で正パルスを作る。
5:その正パルスで、トランジスタ(2SC733)を導通させ、負のトリガ信号を作り出させる。
6:(赤LEDは、どの程度電流が流れるかを見るためだけに、入れてある。低抵抗でも可)
7:主親機の電源が入っていない時、増設親機だけで動作させるために、ダイオードD1を入れた。
8:映像信号は、主に、このダイオードの内部容量を介して、増設親機に伝わる。
尚、増設親機は、(子機を繋がない状態で)電源を入れると、A1端子には約18Vが出る。
この「トリガ回路」によって、増設親機の機嫌が良い時(?)には、子機の押しボタン信号で、“同報”が可能だ。
つまり、主側、増設側の両方でチャイムが鳴り、映像が映し出される。
片方で、受話器を取り、子機との通話が済んだら、受話器を置けば、その親機は強制的に待機状態に戻される。
他方の親機は、動作したまま...だが、約30秒で自動的に待機状態に戻るから、放置しておいてよいわけだ。
同時呼出(同報)
子機の“ボタン押し”で、両方の親機が起動し(図5)、少しの時間差でチャイムが鳴るのが分かる。
これは、起動のタイミングが約100mS程ずれるはずだが、それが人間の検知限界約200mSに近いからだろうか?
この増設親機は、一旦正常に動作し始めると、かなり継続的に正常状態にある。
出来れば、何とか不良箇所を直して、使いたいと思っているのだが、それがなかなかに難しい。(図6<クリック>)
何分、アナログ回路なので、“温度変化などで、微妙に特性が変わりそうな箇所”を探してはいるのだが、それらしい箇所が分からず。
もう少し執念深く追い掛けるかどうか、別のアイデア(TELECALL製TDF−Mが流用可能か?)を検討した後で、再考したい。
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