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[2018年1月23日]
G3A3mini(玩具機関銃)を、買って修理 

“ゴミ荒らしカラスに、鷹”なら、“お邪魔に、豆鉄砲だ!”というわけで、今年もまた玩具鉄砲の整備を始めたが、“ハンドコッキング式”は手が疲れるし、“ガス圧式”はガスの購入・補充が高価・面倒なので、そろそろ“電動式”はどうか?と検討を開始。

手始めに、G3A3miniという単3型4本で撃てるというミニ機関銃の“モーター空転”ジャンクを買って修理してみた。(図1 ¥1,260送料込み)

モーター(RE-280RA相当)の交換と、ギヤの接着、専用グリスの追加、(ACアダプタを使った)DC電源(5V,2A)使用で、何とか動かせる/撃てるようになった。(動画1<クリック>
これで、“電動式”がどんなものかが、ある程度分かった。

しかし、この機関銃ジャンクは、音だけは威勢がいいが、弾の飛び具合はもう一つだな。
パシッ、パシッ!と強く水平に飛ぶ弾もあれば、ポロリポロリと“しょんべん弾”になるものもあって、“鳩追い”に役立つより、そこら中に弾を撒き散らすだけの代物になりそうだ。(苦笑)
“電動式”も悪くなさそうだが、やはり一発ずつ遠距離まで飛ばせるタイプを検討した方がいいかも。だけど、コスパが悪いしなぁ...。
 
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+++ ギヤの緩み、グリスの追加 +++
このジャンクの“分解”は、ビス6本を外すことで済み、至って容易だったが、“再組み立て”では、あちらこちらが勝手に外れるので、甚だ厄介。

このミニ機関銃の不良化の大元の原因は、“モーターの空転”で、軸に直接嵌っているポリ製平歯車がゆるゆる(?)になっていた為らしい。(図3)
玩具ヘリコプタでの経験から、これを瞬間接着剤で留めれば何とかなるはず。
...で、留めてはみたのだが、どうも具合が良くない。
数度連射が出来ても、すぐにガキッ!と停まってしまって、動かなくなる。

これは、多分、グリスの不足ではないかと、東京マルイ製の「電動ガン用高粘度グリス・セット」を買って、ベタベタ塗り付けた。(2本2組計4本¥827送料込み)

それで暫くは動いていたのだが、やがて、レバーを引いてもまったく反応しなくなってしまった!(ヤレヤレ


+++ モーターの交換 +++
モーターの中を開けてみると、「摺動ブラシ」が両方とも焼け細っていて、とても電流を流せるどころではなくなっていた。(後述)
これは、ブラシの交換か?それよりモーターの交換の方が早いだろうな!と思った。

後日、実物を持って行き、大阪・日本橋で、“モーターの相当品”探しをした。

モーター探しに、かなり梃子摺るのではないか?と思っていたのだが、豈図らんや(あにはからんや)マブチモーター製の標準品「RE-280RA」がこれとそっくり!で、一発で入手出来た。(2個¥460税込み)
ただ、使用電圧範囲が1.5V〜3.0Vなのに対して、このミニ機関銃の供給電圧6Vが過大なのが気になった。
でも、いいや!どうせ、短時間動作なので、過大電流にも耐えられるだろうし、予備を1個買っておけば何とかなるだろう。

実際に、ACアダプタ(5V,2A)で駆動したら、相当な回転数が出るし、組み込んでみたら“十分過ぎる力”が出るみたい!(図4)


+++ 電源をACアダプタに +++
幾十度かの組み直しの結果、一応素直に撃てるようになったので、単3型アルカリ電池で働かせてみた。...しかし、結果は無残!
“音はすれども、ショック無し&弾は出ず”で、完全に弾けるところまで巻上げが出来ていないようだ。

これを、5VのDC電源に替えてみたら、電流は2Aほど流れるが、勢い良く巻き上げて、弾を打ち出す音がする!コロコロ・バシッ!バシッ!バシッ!
本来なら、アルカリ電池4本で、軽々と撃ち出せるはず...なんだろうけど、やはりジャンク品だから無理なのかもしれない。

それはともかく、アルカリ電池では難しそうなので、ACアダプタが使えるように、コネクタを付け、供給用リード線を引いた。(図5)
リード線を通す場所が、適切かどうか気になったが、“動き”の邪魔にはなっていないようなので、そのままにした。(こうしておけば、電池、ACアダプタの切り替え使用も出来る)
ACアダプタ(5V,2A)を使えば、一応機関銃らしい動作をするようになった。(でも、果たして何時まで持つのやら?)


+++ ブラシ焼損 +++
壊れた方のモーターの「摺動ブラシ部」を、拡大してみた。(図6)

相当、無理をさせたようで、電流の流し過ぎの結果だろう。
必要電圧は1.5Vx4=6Vだから、5V位なら大丈夫のはず!と考えて、電流容量の大き「DC電源」などを使ったのが良くなかったようだ。
元々、定格3Vのモーターを使い、無理に6Vで駆動して、パワーを出させていたのではないか?
だから、メカが噛み込んで動かなくなったのに、無理に/安直に5Vを加え続けていると、発煙・発火事故になるのは必然かも。

まぁ、こうした玩具は、(冷徹に見て)“壊すまで/壊してナンボ!”のものだろうと思うが、飽きて使わなくなるまでの時間と、壊れるまでの時間との兼ね合いだろうし、機能・性能と価格が気分的にバランス(?)していれば、それで良いのかもしれない。


+++ ギヤの固定化? +++
昔は、ギヤといえば金属製で、(玩具用でも)真鍮製でビス留めが殆どだったが、昨今は、ポリ(エチレン/プロピレン?)製でそれを圧入するだけで、留めてあるようだ。
こんなので、良く留まっているものだと感心する。(図7)
一旦滑り出したら、もう摩擦力は無いだろうし、“動力を伝える仕事”など出来はしないだろうに。
圧入効果が無くなってしまったら、後は接着剤を使って留めないとダメだろうが、このミニ機関銃の場合、衝撃が半端ではないので、また外れるのではないかな?

現に、留めてこれで最終!と思っていたら、暫く撃っていたら、あっけなく外れて空回り。
また、低粘性の瞬間接着剤で(気合を入れて)留めたが、“1度あること2度、3度”かもしれないなぁ。

しかし、この新品の「RE-280RA」には、当初からプーリーが付いていたが、もしこれをギヤに替えたいと思う一般ユーザーはどうするんだろ?
やはり、瞬間接着剤のお世話になるんだろうか?
それとも、そのままの圧入だけで済ませて、“雪道をスタッドレスで走る気分”なのかな?(笑)


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