[二〇一六年五月四日]
WDV−DQ001ジャンクを、買った
実は、PC110用のディスプレイを探していた時に気が付いたのだが、5型クラスだと縦ドット数は、精々240ドット留まりだろうということ。
「表示」の1ドットのサイズは、大体どんな「液晶パネル」でもほぼ同じだろうと見て、VGAサイズの縦480ドットが欲しいなら、2倍の9〜10型を選ばないとダメだろうと推測した。
当然、そんな中型サイズ「液晶パネル」だと、PC110にはそのまま使えないが、実情を知りたいので、このジャンク(液晶ダメ、DVDダメ)品を買って来て調べてみた。(図2<クリック> ¥300税込み)
中を開けて、あちこち弄っていたら「液晶表示」が出来るようになり、VGA−ビデオ変換をすれば、PC110の出力を「AV入力」経由で表示させることも出来た。(図1)
更に、モーターを12Vまで掛けて強制的に廻してみたら、動くようになり「DVD再生」も出来るようになった。
完全ジャンクだった“DVDプレーヤ&ビデオモニタ”が直ってしまったのだが、こいつは“専用リモコン”が無いと、「ビデオ・モニタ」としては、使い難いことも分かった。
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資料探しとハード分解
名称が「WDV−DQ001」だったので、ネットで探してみたが、販売店(ドンキホーテ) OEM商品の所為か、情報類はあまり多くない。(ドンキ広報資料)
でも、この資料で「液晶パネル」の解像度は、800x480ドットだってことが分かった。
取り敢えずは、縦480ドットの「VGA信号」を表示出来る可能性は、ある!はず?
ところが、当初は、バックライトは明るいのに、全く(信号の)表示が出ない上に、画面には“輝線欠陥もどき”が数本見えていた。(これらは後で消えたが)
“こりゃ、ダメ・パネルかなぁ”と思いながらも、駄目元で、「フラット・ケーブル」類を一旦外してから、再度取り付けてみると・・・やった!表示が出た!
物々しく黒テープで押さえてはあったが、「経年による接触不良化」は避けられなかったようだ。
ビデオ変換とVGA表示
「液晶表示」が出るようになったので、「AV入力」は可能かどうか確かめたら、これはOKだった。
そこで、PC110のVGA表示が出来るかどうか、サイキューブ製SCV−002を使った「VGA−ビデオ変換」を介してやってみた。(図6<クリック>)
これも、可能だった♪(図5)
しかし、縦480ドット分が、一杯まで「表示」に使えていないなぁ。
だが、その調節をしたくても、「リモコン」が無いと、どうにもならないらしい!(クソ!)
「文字画面」では、何とか文字は読めるが、滲んでいるしカスレもある。これでは、不満足!
ま、一応、“VGA相当の表示”は出来るという「確認」だけで満足しなければなるまい。
DVD動作
当初から、「DVD再生」は諦めていたのだが、「読み出しヘッド」が「位置決め」で動くし、「レーザー素子」が赤く光るので、弄ってみる気になった。
「フラット・ケーブル」類や「電源コネクタ」類の抜き差しをやってみたが、改善は出来ず。
あれこれ触ってみていると、どうも、ディスクを廻すモーターの回転力が弱い感じがしたので、「待ち針2本」を使って、別電源から5V〜12Vを加えてみた。(図8<クリック>)
これで、モーターがブンブン廻るようになった!
(潤滑剤の固着だったのかな?)
「電源コネクタ」を元に戻したら、素直にDVDディスクを読むようになってしまった。(笑)
その後も、ずっと安定してDVD再生が出来ている。(図7)
だが、「表示」はやっぱり16:9だ。 4:3にするには「リモコン」が必要らしい。(クソ!)
PC110と液晶ディスプレイ
PC110に使われている液晶は、「STN」で、最近の「TFT」とは駆動方式が異なるし、「液晶パネル」をそのまま置き換えて使うなんてのは、“木に竹を繋ぐが如し”だろう。
PC110の表示部を、最新の「TFT液晶」で置き換えるとしたら、一番可能性があるのは、VGA信号(R、G、B、Vsync、Hsync)で両者を繋ぐ方法かなと思っている。
だが、インターフェース込みでコンパクトに納めることを考えると、なかなか難しいかも。
その内、「出力付きの5型タブレット」のジャンク品でも出て来れば、あるいはインターフェースを少し改造して“表示部”として使えるかな?と夢想している。
でも、そんなことをするのは、本末転倒?それとも邪道かな?(笑)