[二〇一六年八月四日]
iPhone4 MC603J/A 不動ジャンクを、調べてみた
「完全ジャンク」だという「iPhone4」を、ヤフオク!で見掛けて、むらむらと好奇心が湧いて、買って調べてみた。(総費用¥750送料込み)
あわよくば「液晶パネル」が採れないかと思ったのだが、そいつはダメだった。
最終的に、得られたのは、「内蔵バッテリ」と「筐体」などだけ。(図2<クリック>)
「主基板」は、動作はするものの、「パスコード・ロック品」だった。(図1)
これを調べてみて、実は「表示」が出ないだけでも、“全体が死んでいる!となる”ってことが分かる。尤も、使えないってことには、変わりないのだが。(苦笑)
パーツ取りの場合、「外見」や「説明」だけで、何処がどう不調なのかを推測するは大変難しいのだが、一種の“謎解き”で面白い!
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内部の状況
これの裏蓋を開けて見て分かったのは、「水没品」だということ。
筐体内部の、特に上部の其処此処に「錆」が見えるからだ。(図3)
まず、これで思ったのは、上部の回路群「電源投入回路」などは、死んでいるだろうなということ。
だが、実際には死んではいなかったことが後で判明した。
また、各所の「コネクタ類」を外してみたが、特に痛んでいる様子は見えず。
「主基板」も生きている感じが強くした。(図4<クリック>)
各部調べ
手持ちの「ガラス割れ品−1個目」を台座(ベンチ)にして、パーツを置き換えて、それぞれの“動作の可否”を調べてみた。
まず、「主基板」を置き換えてみたら、これは動作することが分かった!(図5)
だが、図1のように、「パスコード・ロック」が掛かっていて、先へ進めない。
USBケーブルを繋いで、PC側から覗こうとしたが、当然ながらダメ!
次に、「液晶パネル」の方の「バックライト」の“導通の有無”を診たのだが、全然導通無しの様子。(図6<クリック>)
念を入れて外部電源から±3V、5Vを加えてみたけど、点灯する様子は無し。
この「液晶パネル」は、後で、外して「ガラス割れ品」の方に、接続して確認してみることにした。
分解と液晶パネル確認
「液晶パネル」を外すには、「錆びたビス(の頭)」を切削しなければいけなかった。(図7)
錆びてガッチリ留まっていたので、通常のプラス・ドライバで、素直に廻せる状態ではなかったからだ。
外した「液晶パネル」を、「ガラス割れパネル」と入れ換えてみたが、表示は全く出ず!(図8<クリック>)
(斜めに透かして見ても、「模様の影」すら見えない上に、別途、「不正な滲み」が三箇所ほど微かに見えただけ)
「ホームボタン」は、再利用出来ると思うので、別途取って置く。
元の状態では?
一応、全部チェックを済ませ、一番取り外しが面倒な「ホームボタン」だけは残して、再組み立てをした。
その後、ダメモト気分で、「電源ボタン」を長押ししてみた。
左上の「マナー・ボタン」を倒したら、一瞬「ブル♪」って?
これ、「電源」入ってるじゃん♪
そこで、「USBケーブル」でPCと繋いでみると、“フォン!”と鳴ったようだ。
PC側に読み出し用のソフトか、専用ビデオ・ケーブルでもあれば、「表示そのもの」が見られるかも知れないが、今は「iTunes」しかない。
その反応がこれ!「“■■■■のiPhoneが”パスコードでロックされているため・・・」(図10<クリック>)
・・・ということは、「主基板」はこのままでは使えないが、「電源入力部を含む筐体枠」は、流用・活用出来るかもしれないってことのようだ。結構♪