[100614]
中古DMMを、買いました
ネット・オークションで、DMM(デジタル・マルチ・メータ)を買いました。(Takeda Riken製TR-6355C 総費用\1,958)
真空管試験器の信号入力電圧値(AC−60Hz)の確認に、シンクロの表示波形から読んだ値やシンクロ付属のDMMだけでは、心許無かったためですが。
これ、かなり年季が入っているようで、外ケースには黄変もありますが、ちゃんと動作するしコンパクトなので、気に入りました。
実質3桁表示、単3型4本の電池駆動式。付属のACアダプタは、お尻に咥(くわ)え込む面白い方式で、本体容積は廉価版マルチメータの約3倍ほど。(左上写真&<クリック>)
これで測った結果、信号入力電圧は、シンクロの波形で見た換算AC電圧値と(ほぼ!)一致。
同様に、真空管試験器上のメータの目盛の方も、(ほぼ)予想通りの値でした。d(^^;
(ついでに調べた“シンクロ付属のDMM”の方は、“周波数特性”の面で、やや/かなり劣っている事が露見)
(尚、ネットで、参考になる資料も発見。Agilent Technologies社の「AC電圧測定誤差」(リンク切れ)や「デジタル・マルチメータの測定誤差」(リンク切れ))
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狙い−相互校正
当苑で使う計測器類は、どれもまともに校正していなくて、適当に調節してあるだけ。
これはアナログを考える際は、絶対値よりむしろ相対値を注視しているのと、当苑のアバウトな素人細工なら、精度も上1桁〜2桁あれば十分役に立つからです。
(例えば、gm値にしても、条件を変えると5倍も10倍も変わるので、“大体、二千から五千位だから、OK!”としても、実用上は困らないってことなんですが)
で、試験器の入力電圧は、P-P(ピーク・ツー・ピーク)で約20mVにしてありますが、これは、実効AC電圧は約7mVのはず。
測ってみると、確かに、それに近い値になってます♪(つまり、20mVP-P/2≒7x1.4mV。左上写真<クリック>)
シンクロ側のDMM
常時使っているシンクロスコープ(IWATSU SS-5711D)の上にもDMMが載っているのですが、これは以前、数百KHzの信号を測ろうとして上手く行かず、“無視印”を押して以後、使っていませんでした。
今回調べてみたら、60Hzの信号入力ならちゃんと測れる事が分かり、ちょびっと見直しました。(左写真)
そこで、低周波発振器を信号源にして、TR-6355CとAC電圧値の比較照合をしてみたのが、以下の話。(左写真<クリック>)
周波数特性は?
主に、周波数特性を調べたら...
結果は、左図の如くで、やはり“シンクロ付属のDMM”は、低周波中域(?)で感度が落ちてしまい、2KHz辺りでは表示がゼロ。
(まさか?こんなに上限が低かったとは!シンクロ本体の帯域が、DC〜100MHzなので、期待も大きかったのですが)
(尚、左図の横軸は、正しい対数目盛ではないのですが、一応“対数軸”のつもり)
一方、このTR-6355Cは、100KHz位まで伸びていました。
本音は、1MHz辺りまでを期待していたのですが、無理なようで、やはり高周波域はシンクロ/オシロを使って、その波形から値換算をしないと、電圧値の確認は難しそう。
(あるいは、“高周波電圧計”が安くてあれば、揃えてもいいのですが、まぁ無理・無駄かな?)