[091124]
EX-Z600の、不良原因が分かりません
先日、DMC-FX7ジャンクと一緒に買って来たのが、このEX-Z600ジャンク。(\500税込)
DMC-FX7の方は一応修復出来たのに、こちらの方は望み通りには行かず、“記録画像に規則正しい横筋群が入る”症状が取れないままです。
その原因が、“画像処理エンジン(LSI)”の不具合ではないかと推測するものの、果たしてそうなのかどうか分かりません。
ネット・オークションでも、時々似たような症状の不良品を見掛けるので、“傾向不良”なのでしょうか?
内部構成例(セイコーインスツル社、NEC社、FUJIFILM社、TI社)なども眺めていますが、何も分からず。
(尤も、分かった処で、「リコール」でも無い限り、素人が簡単に処置出来るわけでもないのですが)
*追記
後で、ひまじんtpさんから、同じような症例のEX-Z500の記事を紹介して頂きました。感謝!<(_"_)>
修理例は、“光学系の交換”だったそうなので、もしかしたら今回の不良も“CCD不良”かもしれませんね。
・・・後で分かったのは、これらは総てシャッタ部の不具合(閉まらず)が原因だそうです!
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不良症状
上写真は、設定感度ISO-50(左)、ISO-800(右)で撮影した画像で左側の、低感度域(ISO-50〜400)で撮影した画像では必ず横縞(邪ま?/横筋群)が入ります。
この横縞は、ISO-400まではかなりはっきり見えるのですが、最高感度のISO-800では殆ど見えません。しかし、透かしてよく見ると、やはり微かに縞模様が...(上写真<クリック>。画面上部で部分的に明るさを変えて、横縞を見え易くしてみた)
でも、“明るさの自動調整機能”が、何かヘンです!(相当悪い/無いに等しい?)
上の写真のように、ISO感度設定を変えると、それにつれて画像の明るさが違って来ます。(EVシフト設定とは違うはずなんですが)
尚、この横筋群は、圧縮したりすると、横縞パターンが大幅に変ったり薄くなったりするので、“必ずこんなパターンになる!”とは言い難く、実は上の写真でもかなり違っていますが。
また、“手振れ補正”が関与するかな?と思ったのですが、どうやら、それも無関係な模様。
ファームウェア書き替え
当初、この不具合はファームウェア不良化のせいではないかと疑って、まず、Ver1.02に書き替えてみました。(左写真)
でも、これでは反って改悪かもしれないと、改めて、Ver1.03に書き戻し(左写真<クリック>)・・・ しかし、結果は同じでした。
こうなると、後はハードウェアでしょうね。
後は分解あるのみですが、果たして何か分かるかな?
分解
このカメラも、最近の傾向に沿っているようで、分解はかなり楽です。(ビスも統一されていて、挿し間違いをせずに済みます)
前後カバーは、単独で分離出来て、余計なフレキも繋がっていません。
大変有り難いことに、(電撃供給用 !)高圧コンデンサ部がシャッタ・ボタン部と一緒に、早期に簡単に分離出来るので、後々の作業時の憂いが少なくなります。w(^^; (左写真<クリック>)
(しかし、今回も1回、弱い電撃洗礼 を受けました。(><;)
主基板の観察
見ても、殆ど何も分からないだろうとの予想はあったのですが、一応、コネクタ類の確認を含め、主基板上を眺めてみました。
(やはり、何も見当たらなかった・・・ 左写真)
尚、バッテリ・ケースは、横にスライドさせて外すこと。
(左写真<クリック>。 始め、それが分からなくて、引っ張ったり捻ったりしていました)
CCD,レンズ部の分解
念のため、CCD部、レンズ部も分解して、覗いてみました。
が、特に、異常は見当たらず。(左写真&<クリック>)
ただ、ズームアップ時に小さな黒い陰が写っていたので、CCD表面を見たら、やはり埃が乗っていました。
これは、エア・ブロワで吹き飛ばして、除去。以後、陰無し!
しかし、このCCD保持板の大きな抜き穴(4箇所)は、軽量化のためでしょうけど、“埃の侵入防止”の面では良くないですね。
失敗と手当て
CCD保持部の裏の金属カバーを嵌め込む時(左写真<クリック>)、フレキに傷(裂け目)を入れてしまった/シマッタ!
結果、電源は入るものの、レンズは繰り出さず、画像が映/写らなくなりました。(何をしていることやら)
半分諦めの境地ながら、“ダメ元”でフィルム皮膜をカッタ・ナイフの背で削り、細線で接続してみました。
これが成功!でして、上手く復活しました。
でも、何をしようが、当初の不具合は相変らず残っています。(やはり、このジャンクは素人修理・修復は不可なのでしょう)
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